2011年1月17日月曜日

医療事務員の現状

ひとことに医療事務と言っても、その仕事は多岐に渡ります。
主な仕事内容を記載します。

・受付業務。
・患者応対。
・請求書出力。
・カルテ整理。
・レセプト点検・出力。
・伝票・コンピュータ入力、整理。
・etc......

上記の一部だけだったり、また上記以外の作業があったりと、
仕事の内容は、勤める病院・クリニックによって大きく異なります。

以下に管理者の私の経験を記載します。
病院に勤めていました。約200床の中規模の病院です。
私の場合は入院担当の医療事務員でしたが、多くは外来、つまり受付担当の仕事を任されると思います。
入院担当の仕事は、日々、入院した患者様の情報を入力します。
退院する患者様の請求書、退院証明書を発行します。
入院中の患者様のその日の診療行為の内容を、のちに請求書およびレセプトに出力できるようコンピュータに入力します。
請求書の金額への質問やクレームも時折あります。

通常業務時間が8:15~17:00だったのですが、その時間に帰れる日はあまりありません。
病院は、診療費の3割(または1割)を患者様から、残りは保険請求という形で国民健康保険、社会保険、労災保険にレセプトで請求します。
レセプトの出力、点検を行う保険請求期間と呼ばれる月末~月初までは、日によっては24時を越える日もありました。
クレームや、間違いなどがあった場合、その対応策を練る会議なども行うため、通常勤務後数時間は病院に残ります。
また事務職といえど、日々の診療行為のなんたるかを知るため、また点数改正に備え、日々、診療行為について勉強もしなければなりません。

それ以外にも当直業務というものがあり、通常勤務の後、夜間も病院に待機してその日は泊まり、翌日もそのまま勤務です。
当直業務がある理由は、入院している患者様がいる病院は必ずドクター、ナースが待機していなければならないからです。
併せて事務職も待機するので、私の場合は1週間に1回ほどのローテーションで回ってきました。
あまりプライベートの時間を確保することは難しい状況でした。
帰宅しても疲れて、ろくに食事をとることもままなりませんでした。

このような医療事務ですが、これはあくまで私が勤めた病院の例にすぎません。
今は当直業務は業務委託されている所がほとんどですし、クリニックなどの入院施設のないところは当直業務はありません。
また、レセプトも委託化されているところが多く、医療事務員が手がけるところも少なくなっていることでしょう。
また病院というのは、人がいる限りなくてはならないサービス業であり、医療事務の仕事はなくならないと思います。
需要が消えることはないでしょう。

医療事務員としての日々の仕事の中で、最もやりがいがあると感じた時は。
患者様が医療というサービスに満足して、笑顔で帰ってもらう瞬間です。
貴方が医療事務職としての力を発揮できることを祈っております。

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